デンマーク、コペンハーゲンの水の硬度は高く、いわゆる硬水の土地です。
日本は軟水なので意識しないことでも、硬水地域では対策が必要なこともあります。
そこで本記事では、デンマークの水の硬度や、現在わたしが実践している硬水対策3選についてご紹介します。
デンマークの水の硬度とは?
デンマークは居住している地域によって水の硬度が異なります。
硬度とは、水中のマグネシウムとカルシウムの量によって計られますが、WHOの基準では120mg/L以上の場合に硬水と定義されます。
以下の表は、デンマーク国内のエリアごとの水の硬度を表しています。
1°dH = 17.85 mg/Lであるため、6.72°dH以上(緑以上)が硬水に該当します。
デンマークはほぼ全域で硬水に該当し、日本人の多いコペンハーゲンはその中でも最も硬度が高いほうに分類されています。
Domestic water hardness (°dH) in Denmark (2010).
The map also shows the borders between Denmark's 98 municipalities (1°dH = 17.85 mg/L).Source: GEUS.
硬水対策はなぜ必要?
硬水には、便秘解消や代謝促進などの効果もあると言われていますが、軟水に慣れている日本人にとってはデメリットの方が多いように感じています。
私の考える硬水によるデメリットは主に3点あります。
1.日本人の肌や髪質に合わない
硬水でシャワーを浴びると髪の毛がギシギシになる、皮膚が痒くなるといった話を聞きます。
私も渡航後はじめの数週間は特に対策をせずに硬水で髪を洗っていました。徐々にお風呂上がりの髪の毛の手触りが悪くなってしまい、ギシギシの髪の毛になってしまいました。
小さな子どもがいる場合は特に重要です。赤ちゃんの肌はバリア機能が弱く、硬水の余計な不純物が肌から入り込み、乾燥や痒みの原因になります。
【参考】Hard water can harm your baby’s sensitive skin
2. お米や出汁など日本の食材に合わない
硬水で炊いたお米は、何となく美味しくない上に炊飯器の中での劣化が激しかったです。
一般的に日本米のように水分をたっぷり含んだお米は軟水で炊くほうが適していると言われていますが、その通りだと実感します。
3. カルキが付着するので掃除が大変
硬水を使うと、カルキと呼ばれる水分中の石灰があらゆる場所に付着します。
掃除をすればいい話ですが、水では落ちないので酢を使って落とすことになります。やればいいだけですが、ちょっと面倒なので出来ればカルキをつけたくないです。
デンマークで住む際の硬水対策3選
1. シャワーヘッド「イオナック」を取り付ける
硬水をろ過するフィルターを内蔵する「イオナック」と呼ばれるシャワーヘッドが売っています。硬水がイオナックのフィルターを通ると、硬度が下がる優れもの。(※公式サイトや各種ブログを読んだところ軟水化するとは断言できないですが、少なくともフィルターが不純物を取り除き水を軟化してくれると理解しました。)硬水地域ですむ日本人にとっては必須アイテムです。
私のギシギシの髪の毛もイオナックを取り付けてからは、今まで通りの手触りに戻りました。
シャワーヘッドの交換はとても簡単ですし、様々なサイズのシャワーホースに合わせられるよう付属品(ボトル)がついています。よほど特殊なシャワーを使っている建物でなければ取り付けられるようになっているのだと思います。
髪トラブル、皮膚トラブル防止のため、デンマークに来る人にはイオナックを持ってくることをとってもオススメします。
2. ブリタの浄水ポットを常備
ブリタの浄水ポットは、硬水をろ過して軟水化してくれます。正しくは、軟水の硬度まで下げられるかはわかりませんが、水分中の余分なマグネシウムなどを取り除くことができます。
デンマークの水道水は飲むことができますが、ブリタでろ過したお水の方が口当たりがまろやかです。お料理や緑茶などもブリタでろ過したお水を使った方が美味しく感じられます。
3. ビルトイン食洗機に塩を入れる
デンマークの住宅は食洗機が付属している場合が多く、忘れてはいけないのが底部に「塩」を入れることです。これもカルキ対策です。
よく見るとSALTと書いてあるんです。
スーパーの洗剤コーナーに行くと食洗機用のSALTを買えるので、定期的に補充をすることになります。
硬水対策をして快適な生活を送ろう
私がやっている硬水対策3選をご紹介しました。どれもこれも、軟水地域からきた日本人にとってはマストといえます。
デンマークへの移住、駐在、留学などを考えている人は参考にしてみてください。
▼イオナック(国内配送)
▼イオナック(海外配送)
▼ブリタ浄水器