子どもが乗ってるのをよく見るけど、使い勝手どうなんだろう?と思っている方向けに、コペンハーゲンに在住しカーゴバイクを使っている私が感じたメリットやデメリットをご紹介します。
これから子連れでデンマークにくる方の参考になればと思います。
カーゴバイクとは?
カーゴバイクとは、荷台付き自転車のことです。
サイクルシティであるコペンハーゲンには、カーゴバイクに乗っている家族連れがたくさんいます。
こちらの記事によると、コペンハーゲンで2人以上の子供がいる家庭の26%はカーゴバイクを持っていて、30以上のバイクブランドがあるとか!
日本ではあまり見かけないタイプの自転車ですが、コペンハーゲンの家族連れの移動手段として、まあまあメジャーなのではないかと思います。
カーゴバイクを持ったきっかけ
私がカーゴバイクを購入しようと思ったきっかけは、子どもの幼稚園の送迎があることです。駐在で来ている家庭は、子どもをインターナショナルの幼稚園や保育園に入れる場合も多く、スクールが自宅から徒歩圏内には存在しない場合もあります。
園までの送迎手段としては、徒歩+公共交通機関で通うか、カーゴバイクを使って送迎するかになります。我が家は、思い切ってカーゴバイクを購入しました。
※自家用車を持てる場合は、自家用車で送迎している人もいます。
カーゴバイクのメリット・デメリット
実際にカーゴバイクを使ってみて私か感じたメリットとデメリットをご紹介します。
カーゴバイクのメリット
子連れの移動が楽になる
とにかく子連れの移動が楽になりました。
カーゴバイクに乗せてしまえば、あとは目的地まで大人が頑張るだけです。
まだ一人で自転車に乗れないこどもにはぴったりだと思います。
交通費の節約になる
デンマークの公共交通機関はゾーン制(時間制)で、市内中心部を片道乗っただけでも約13kr.かかります。定期を買えば割安になりますが、毎日の送迎に加えて週末のちょっとしたお出かけを考慮すると節約になっています。
移動範囲が広がる
電車やバスの便が良くない公園やビーチなども、カーゴバイクがあれば移動が楽ちんです。
デメリット
初期投資(購入費用)が高い
カーゴバイクは結構高いです。各ブランドいくつかのグレードの車体を販売していますが20万円〜30万円ほどの予算になります。使わなくなったら中古で売れる...か分かりませんが、売れると信じて購入しました。
空気を入れられる場所が限られている?
普通の自転車屋さんに設置されている空気入れではタイヤの空気が入りませんでした。
冬はとっても寒い
当たり前ですが、冬はとっても寒いです。帽子、厚めの手袋、全身防寒対策をして乗ることになります。カバーをかければ、子どもたちが寒くないのが幸いなことです。歩いたり、電車に乗ったほうが子どもたちは寒いと思います。
購入前に悩んでいたこと
この章では、カーゴバイクを購入する前に私がためらっていた、疑問に思っていたことをご紹介します。購入するか迷っている人の中には、同じような悩みを抱えている方もいるんじゃないかと思います。
運転が難しそう
三輪で安定しているので操作自体は難しくありませんでした。イメージとしては、コストコの大きな買い物カートを押している感じです。販売店に行けば試乗させてもらえることがほとんどなので、乗せてもらうのがいいと思います。
台車も大きいし、疲れそう
電動自転車にすれば全く疲れません。車体自体が重いので、むしろ電動必須です。全く疲れないので、運動にはなりません。坂道もスイスイです。
雪が降ったら乗れないんじゃない?
デンマークの冬は寒いですが、あまり雪が降らないみたいです。雪が降った日や翌日はスリップが危ないので乗車を控えていました。昨シーズン、乗れなかった日は数えるほどです。冬の間使えない、なんてことはありませんでした。
さすが極寒地だけあり、融雪剤をまくスピードも早いです。どこからともなく人が来て、路面や自転車レーンにも融雪剤を撒いていました。
危なくないのかな?
運転者のヘルメットは必須です。意外と自転車事故も多いとか?
乗せている子どもは、ヘルメットをしている場合も、していない場合も見かけます。我が家では専用のカバーをしていない場合はヘルメットをかぶせています。
うまく座れないんだけど?
上手にお座りができない子ども用に補助椅子(チャイルドシート的な付属アクセサリー)があるメーカーもあります。固定力が高まるので、腰が座りきっていない場合に良さそうです。
大人が乗っても壊れないのかな?
街を見ていると大人でも荷台に乗っている場合があります。ふざけているのかな?と思いましたが、我が家が購入したカーゴバイクは耐荷重的に大人が乗ってもOKでした。
普通の自転車にキッズチェアつければいいかな?
子供が一人だったら、普通の自転車にチャイルドシートをつけて送迎するのでも問題ないと思います。
カーゴバイクのブランド
街中で見かけるカーゴバイクについて、いくつかブランドをご紹介します。
コペンハーゲンには30以上のバイクブランドがあり、ローカルなメーカーの他にドイツやオランダからの商品も多いようです。
バイクを選ぶ際には、Trsutpilotの口コミ、乗車感、お値段を考量して選んでもらうのがいいと思います。
Christiania Bike
1980年代からカーゴバイクを作っている老舗のバイクメーカーです。
Amlad Cykler
1992年創業と少し後発のメーカーではありますが、こちらも良く見かけます。他のメーカーに比べて、ややリーズナブルなプライスでもあります。
BABBOE
2005年創業、オランダ発のカーゴバイクのメーカーです。ポップなフォントで車体にBABBOEと書いてあるので、街中でも目立ちます。
nihola Cykler
1998年デンマークで設立されたブランドです。今ではpostnord(デンマークの郵便局)の配達員の方向けにバイクを卸している安心のメーカーです。
カーゴバイクを購入するかお悩みの方の参考になればと思います。